2012/03/13

移動手段はジプニーだけじゃない!マニラの電車、MRTとは?!




こんにちは!
レアジョブフィリピンオフィスでインターン中のMakoです。

現在フィリピンは真夏に近づいており、
日中は気温が35度に達する日もあります。

幸い日が落ちると暑さは和らぐものの、
雨も降らない日が続くため、照りつける日差しと戦う毎日です。

基本的に普段は急な雨と日をよける意味で
日本から持ってきた帽子を深くかぶっています。

芸能人と間違われているのか、街中ではいつも注目の的です。
(フィリピーナは帽子をかぶる習慣がないため、
単に珍しがられているだけです。)


常夏のフィリピンに真夏もなにもあるか!と
お思いかと思いますが、この国は季節がないわけではないのです。

現地の人に聞くと、summerrainy seasonがあると教えてくれます。
いわゆる乾期と雨期のことです。

12月~5月が乾期
6~11月が雨期
となっていて、

特に3月終わり~5月は厳しい暑さが続きます。
その時期の夜はエアコンなしでは寝られないほどの暑さです。

エアコンなしの部屋に住んでいる私としては、
冬眠ならぬ夏眠ができないか密かに研究しています。()



そんな常夏の国、フィリピン。
街中では日本にはないユニークな乗り物を見つけることができます。

例えば、以前レアジョブFacebookページでも紹介したように


ジープニー


トライシクル


などなど
色々な乗り物が街中を走っています。

私以外の2人のインターン生
LauraさんとHikaruくんは写真のジプニー
レアジョブフィリピンオフィスまで通っているそうです。

私がオフィスに来る際はMRTを使っています。


MRTとはMetro Rail Transitの略で
マニラにある電車のことです。
ほかにもLRT1,LRT2,PNRと電車の種類はあります。

いつでもどこでも渋滞していると言っても過言ではないマニラ。
渋滞の影響を受けることが少ない電車の存在も忘れてはいけません。

今日はそんなフィリピンの電車MRTの話をします。

駅の入り口は




こんな風になっています。
階段を上って改札階へ向かいます。

階段を上った先には・・・



長蛇の列!!
これは何の列だと思いますか?

正解は・・・


荷物チェックの列です。
5分ほど並んで検査エリアに到着。

カバンの口をしっかり開いて係員に見せます。

MRT内は飲食禁止となっています。
なにか食べ物を持っている人は
ここで捨てなければなりません。

大きな荷物を2つ以上もっている人が
乗車拒否されているのを見たことがあります。
大きい荷物は1つまで、とのことでした。

飲酒後にはMRTに乗車できないことになっています。
おそらくトラブル防止のためです。

以前、飲み会後に息を止めてガードを突破しようと試みました。


が、プロの目はごまかせませんでした。
普通に乗車拒否されました。
涙をこらえながらバスで帰宅したのが思い出されます。
真似しないようにしてください。
プロフェッショナルガードマンを侮ってはいけません。


荷物チェックを終えるとそこにまた長蛇の列!!!



と、思いきや平日の午後3時前後
人はまばらでした。

奥に写っているのが切符の販売窓口です。
係員に行き先を伝え、料金を支払い、
切符をもらいます。
料金は片道2030円ほどです。

自動販売機を設置している駅もあるのですが
使える硬貨と使えない硬貨があるので
窓口に並ぶ方が確実に切符を手に入れられます。

駅・時間帯によっては切符購入のための待ち時間が非常に長く
私の場合は20分前後待ったこともあります。

それを回避できる魔法のアイテムがこちら



Stored value ticketと呼ばれるチケットです。
100ペソ(約200円)で購入できます。

これを持っていれば切符購入のために待つ必要がなく、
スムーズに改札を通ることができます。
MRTでしか使えません。
LRTなど他の線ではまたそこ専用のものを買う必要があります。
東京は一つのカードで移動できるので便利ですよね。

使用期限は購入から3ヶ月で
乗った分だけカード内の残金が消費されていき
最後の端数はボーナスということで切り上げてくれます。

裏技としては残金が2ペソあたりになるとそれは使わずにとっておき、
できるだけ長距離移動のときにそれを改めて使うようにしています。

残金2ペソチケットで
10ペソの距離を乗るか、15ペソの距離を乗るか、
の話ですね。

裏技でもなんでもないただのケチ話でした。
すいません。
(ケチりすぎて財布に端数のチケットがたまっているのは内緒です)


改札を通り、ホームに到着すると
反対方面の電車がきていました。





みたところあまり日本と変わらないような外観です。

ホームの駅名表示や行き先方面の表示が日本のように大きくないので
注意しなければなりません。
時刻表もないので、次の電車がいつくるかもワカリマセン。
のんびり待つのがフィリピンスタイル。(たぶん)


前方車両に乗り込みました。



運よくすいていて座ることが出来ました。

車内では音楽を聴いているひとがたまにいます。
携帯でメッセージのやりとりをしているひとは多いです。
日本のように本や新聞を読んでいる人は見たことがないです。

車内放送や掲示物は英語とフィリピン語両方あります。
たまに英語だけのときもあります。

前方の2車両ほどはFemale areaとなっています。
MRTが動いている間じゅうずっとです。
Female areaといっても女性だけではなく
小さいお子様連れの男性や高齢者の方もいます。

ラッシュのときでも比較的空いていることがあるので
私はFeamale areaに乗るようにしています。
この車両ですら混雑しているときは
もうここでは書けないほどの女の戦いが
車内で繰り広げられるとか・・・。

たまに通常の車両に乗るのですが
不思議と男性が席を譲ってくれます。

最初は私が妊娠しているのかと勘違いされたのかと思い
自分のお腹の脂肪を恨みましたが、
その後も男性が女性に席を譲るという場面に遭遇したので、
妊婦に見られたのかかという不安はなくなりました。

フィリピン人男性が女性に席を譲るというのは
ごく一般に浸透しているようです。
さりげなくスマートに譲ってもらえると、
なんだか照れくさい反面、ほっこりしちゃいますね。

もちろん女性だけではなく
お年寄りの方や妊娠中の方、

赤ちゃんをお連れの方や体の不自由な方が乗車すると
すぐに近くの人が立ち上がって席を譲ります。

日本でも見られる光景ではありますが、
やはり親切が生み出す空気というのは気持ちがいいですね。

そして私の最寄り駅につき、MRTを降りました。

ジプニーの場合は降りるときに
Para!!!」と叫ばなければいけない反面、
MRTは自動的に止まってくれるので
叫ぶというエネルギーを使わなくて済みます。


電車の紹介はこんなところでしょうか。

これらの写真の撮影日のように車内が空いていると
案外快適に移動することができます。
たまに車両トラブル等で電車が止まったりしますが、
普段はエアコンも効いているしなかなかの乗り心地です。
渋滞にも左右されませんしね。

ただ、時間帯によってはスーパー混雑します。
それはもう、、、息ができないくらいに、、、
写真を撮ろうと試みたこともあるのですが
不可能でした、、、。
皆さんにお見せできないのが残念でなりません。

ひとつ注意しなければならないことは所持品の管理です。
悲しいことではありますが特に混雑時の盗難被害の話は
何度も聞いています。

MRTだけに限ったことではありませんが、
カバンの口はしっかりしめるとか
ポケットに貴重品は入れないとか
ちょっとした注意はいつだって必要です。

公共の乗り物内でも、街を歩いているときも
事前に防げる被害は防いでいきたいですね。


皆様
マニラにいらっしゃった際はお気に入りの乗り物を
見つけてみてくださいね!
MRTのスーパー混雑も体験されることをオススメします。
・・・やっぱりオススメしません()


こちらのインターンブログで取り上げてほしいフィリピン情報など
ありましたらコメント欄にてお教えください^^
できる範囲で答えさせていただきます!

ではでは。


Mako


Twitter: @KtmS_7hvn

2012/03/05

「衝撃的な出来事」で出会う「英語を話す私」-日本の常識はフィリピンの非常識?-


こんにちは!
レアジョブフィリピンでインターン中のMakoです。

ハーフフィリピン人、ハーフ日本人の私ですが
そんな私にとってもやはりフィリピンでの生活には
衝撃がいっぱい詰まっています。



例えば・・・

・ショッピングモールの店員さん、勤務中に歌いすぎ、踊りすぎ
→非常ににぎやかで楽しいです

・各手続きの窓口の方々、対応中にも関わらずものを食べすぎ
 →仕事してください

・皆様、これおいしいよ!食べなよ!と勧めすぎ
 →おいしいですありがとうございます(太ります泣)

とまぁ簡単な例をあげてみますと基本的には
愉快なものばかりです。


日本ではありえない光景が広がる日々を過ごす中、
衝撃的な出来事に遭遇したときに使った英語って
強く心に残るような気がします。

変なことを言うようですが、
私の場合「怒っているとき」に
特に「あ、私英語喋ってる!」って感じられるんです。
(変態かもしれません)

そんな私が「怒り」を通して「英語を話す私」に出会えた話をします。


フィリピンに来て4ヶ月ほど経ったころ
ルームメイトの18歳フィリピン人女子大生(Aさん、とします)
と買い物にでかけました。

フィリピンでも1,2を争うお金持ち大学に通うAさん。

右手にはクレジットカード
左側には彼女のお金持ち具合にドン引きな私

そんな彼女とのショッピングスタートです。



お目当ての水着を発見したAさん。
4000円のものがセールで
2000円になっていました。

既にフィリピン人的金銭感覚が身についている私は
「かわいい!似合う!買うべきだよ!」と言いつつも心の中で
『高ッ、私なら買わないわ…。』と呟いていました。内緒です。


ちなみに物の値段に関してお話しますと、
以前インターン仲間のLauraさんが滞在していた寮は
1ヶ月の家賃が約1600だったそうです。
(これはちょっと安すぎます。)

ローカルなマーケットでおかずを1品買うと40ほど
タバコ(私は吸いません)は180ほど
ビール(私は大好きです)は150ほど
と、日本とは比べ物にならないくらいの物価の安さです。

(イメージしにくいですね。ごめんなさい。)


試着も終え、電話でご両親からの購入許可も得、
満足げな表情を浮かべているAさん。
いよいよ支払いのときです。

A:Aさん
M:私
店:店員さん

A:カードで(ドヤッ

M:(18歳フィリピーナすごいな…。)

店:(無言×無表情でカードを受け取りなにやら操作)



次の瞬間

店:(うわあああやっちゃったみたいな表情)


この瞬間私は状況をすぐに把握しました。
この店員さん、入力金額を間違えたんだな、と。



店:ごにょごにょ・・・

M:どうしたんですか?

店:いやー、割引前の金額を入力しちゃった!てへ!
  それでもいいかなー!?

M:(いいともー!っていうわけあるかー!)
早くカード会社に連絡してください。

A:・・・(苦笑)

M:自分のカードでしょ?何か言わないの?

A:そのうちなんとかなるでしょう・・・待ってるよ・・・。



私自身日本にいたころアルバイトでお客様のカードの操作はしていましたが
入力金額のミスなんてもちろんあってはならないことです。

なぜこの店員はへらへら笑っているんだ?
そしてカードの持ち主も平気で黙ってみているんだ?
と、頭の中が???でいっぱいになりました。

店員さんの話によると、
上乗せしてしまった金額のせいでカードの限度額に達してしまい
取り消しの操作が難航してるとか。

ここですでに30分ほど経っていました。


M:ここで待ってもいられないのでとりあえず現金で差額返金してもらえませんか?
    もう30分以上も時間経ってるし…少なくとも商品はください。

店:それはできません。(怒)

M:(なんでやねん・・・なんか怒られたし)
 

そしてへらへら笑っている店員の女性に私が放ったひとこと

M:自分で犯したミスなのに
 ど う し て 笑 っ て い る ん で す か ?
(無表情でこのセリフを放つことにより怒っていますオーラを演出)

A:(びくっ!)

店:いやー自分のミスってのはわかってるけどぉ~
 限度額いっちゃったしぃ~

M:jkgslじぇrんv;えhがklふぇg!!!!!

A:Mako!とりあえずお茶しにいこ!
    きっと戻ってくるころには直ってるから!

もっと言いたいことがあったのを抑えつつ
後ろ髪ひかれる思いで18歳女子に手を引かれ一時退散。

店を出る際に別の男性店員に「謝々」と丁寧にご挨拶をもらいました。
私のどこが中国人に見えたのかは謎です。



お茶をしながら・・・

M:どうして黙っているの?
    この類のミスは一歩間違えたら大事件なのに・・・。

A:フィリピンではよくあることなの。別に平気だよ。
    それよりもMakoが怒ってびっくりした。

M:はぁ・・・。


日本だったらああなのに
というのはフィリピンで考えないようにしてることNo,1です。
こんなこと考えてたらキリがないですからね。

でもこのときばかりはそう考えずにはいられませんでした。

結局1時間後店に戻ると取り消し手続きもすんでおり、
無事商品も受け取ることができました。
なんとか一件落着です。

電話で今日の出来事をご両親に説明するAさん。
Makoが私のために怒ってくれたんだよ!」
と目をキラキラさせながらお話していました。

やはり謎でいっぱいの国と人々です。

しかしながら「英語で文句を言える私」に出会えたことは
フィリピン滞在たった4ヶ月だった私にとっては大きな収穫でした。

消化不良な部分も多く残ったため、あとから
「あの言い方をすればよかったのではないか?」
と、どんどんアイディアも出てきます。

 こういった悔しい思いをした際に思いついた表現は
なかなか忘れないものになるのではないのでしょうか。


実際にこのときはまだ今ほど英語が話せなかったのもあり
納得のいかない事柄もぐっとこらえるしかありませんでした。


そして4ヵ月後・・・

フィリピンにきて8か月ほど経ったある日のこの出来事
では大勝利をきめました!!

伝わる英語」が身についているんだな~と確かに感じることができました。

気持ちを伝えることができなければ交渉もできませんからね。
特にフィリピンではこの「交渉」スキルはかなり重要になってきます。




上に書いたように「日本だったら・・・」というような基準をもって
フィリピンで生活するほどもったいないことはありません。

もちろん日本と比べると我慢できないような要素は
フィリピンにはたくさんありますが
日本だったら・・・」というフィルターを取っ払ってしまえば
フィリピンの良さがどんどん見つかってくるんです。

帰国後「フィリピンだったら・・・」という目で日本を見てしまいそうな自分が
ほんのちょっとだけ心配です。笑
それくらいフィリピンを好きになれました。
そうでなかったら3ヶ月くらいでとっくに帰国していたと思います。

もうじきフィリピン滞在10ヶ月を迎えます。



フィリピンという国で
衝撃的な出来事・人々に出会い
英語を使って生きていく自分と向き合い
刺激的な毎日を送っています。

納得のいかない場面ももちろんあるのですが、
日々新しい自分に出会わせてくれるフィリピンが
私は大好きです!







Mako

Twitter: @KtmS_7hvn